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2011年11月 5日 (土)

友の会の秋まつり

先週末、博物館の庭にて友の会の秋まつりが開催されました。

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毎年、晩夏か秋の時期に開催されるこの友の会まつり。
博物館の庭を開放し、企画、運営、当日のお料理からお芝居まで、すべて会員さんやボランティアさんの手づくりのおまつりなのです。
この小さな博物館に、身動きができないほどお人が集まってくださったこともあり…。
そのためゴメンナサイ、あまり大きくはお知らせしていないのですが、本当はぜひ一度ご参加いただきたい!
とても“昭和のくらし”らしい、暖かいおまつりです。
(関心のある方は、ぜひこの時期にお気軽お問い合わせください!)

今年は、おまつり開始前の午後から、特別に「昭和レトロ喫茶」として、お庭でその場で焙煎したての豆で淹れたコーヒーと、おいしい手づくりお菓子の販売をしていました。
売り上げは、被災地に絵本を送るプロジェクトに寄付される予定です。

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第一部は午後4時から。
赤く色づいた柿の木の下で…といきたかったのですが、あいにくの雨模様となり、テントの下に約60名ほどの方が集いました。
手づくりの食事をいただきつつ、庭での語らいです。
毎年恒例のコロッケパンやウィンナーに加え、今年のメインは、肉味噌巻きおにぎりとお味噌汁!
使ったのはただのお味噌じゃありませぬ。
友の会のお味噌隊が、今年の2月から初挑戦で仕込んでいた手づくり味噌です。
少し塩気の残る若い感じもありましたが、麹の甘~い香りがなんともおいしい!
キュウリなどにつけて、お味噌そのものがごちそうになっていました。
年末の、さらなる熟成が楽しみです。
そしてもう一つのメインと言っていいのは、皆さんの持ちより品。
煮卵やポテトサラダ、佃煮、干し野菜、コンビーフ、栗おこわ、ジャム、東北の焼き菓子などなど…。
地域の名物から得意料理など、趣向をこらした持ち寄りに、皆お箸がウロウロとさ迷っていました。
(ちなみに使い捨て文化のない“昭和のくらし”では、お箸やお皿は各自の持参品です)

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第二部は、6時からおまちかねのシルエットクラブによる野外幻燈会。
ひと夜のこのひと時だけ、博物館の庭が劇場に早変わりする瞬間です。
今年は、民俗学者・宮本常一と、詩人・原民喜がテーマ。
毎年、友の会の有志が集まって”シルエットクラブ”と称して朗読や人形劇などを稽古し、スライド投影とあわせて1時間ほどの素敵な演劇空間を作り出します。
毎年プロのダンサーやミュージシャン、俳優さんをゲストに(しかもまったくの友情出演で…)お招きしているのですが、今年のスペシャルゲストは、俳優の大森博史さん!
オンシアター自由劇場のご出身で、舞台などでご活躍の大森さんが、宮本常一役で登場してくださいました。
戦後の衣装を身にまとった大森さんがライトの下に立つと、それだけで存在感たっぷり。
他のシルエットクラブのメンバーもなかなかの舞台度胸っぷりで、戦後をテーマとした決して簡単ではない内容にも関わらず、小学生のお子さんまで熱心に芝居に見入っていました。
衣装や舞台装置は毎年手づくりや皆さんの持ち寄りなのですが、今年はリュックサックやゲートル、ソフト帽、下駄、裂き織りの袢纏などは、博物館の所蔵資料。
どんと館長の太っ腹で使っていただいたのですが、実際に当時のモノを使っている様子が見られるのも、今回の密かな見どころでもありました。

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“昭和”を切り口として、年代も性別も職業も超えて多くの方々がひとつ所に集ってくださるというのは、なんと幸せなことでしょうか。
赤ちゃんと70代の方が縁側に座っている様子を見た参加者のお一人が、「親戚が集まったみたいですね」とおっしゃっていましたが、昭和の家が残ったことによって、それに集う皆さんがまた命を吹き込んでそれぞれの新しい”実家”にしてもらえるといいなぁとしみじみ思いました。
これまでのつながり、そしてこれからのつながりを考えなくてはいけない震災後の今年だから余計にそう感じたのかもしれません。

今年も、沢山の買い出しに走ってくださった方、裏方で下ごしらえや片づけに奔走してくださった方、会計や連絡、試作、受付、夜食差し入れ(!)、など地道な準備に徹して下さった方、当日参加はできないけれど、食材などを送ってくださった方、そして集まってくださった方々。
素敵なおまつりを、本当にありがとうございました。
みなさま、来年もまた博物館の庭でお会いいたしましょう!
(こ)

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コメント

昭和の暮らし博物館のお祭りは夏から秋へと変わっていたのですね・・・
私は二度目の参加となりました。生憎の雨でしたが、テント張りとは・・準備が大変でしたでしょう。いつもボランティアの方々が奮闘されていますね・・・昼間は珈琲をたてていたのですか。飲みたかったです。ズラリと並んだご馳走は昭和と言うよりもやはり平成・・・私のお持ちした海苔むすびは、地味でした・・あまりのご馳走とビールの山にちょっと気後れしました。(たぶん、肉の山本のであろうコロッケはそそられましたが、食餌療法の為、我慢しました)小泉館長様の着物文化論は成程と思いましたが・・・昭和の暮らしのお祭りに着物姿が少ないのはちょっと寂しいのが本音です・・特筆はお味噌汁をさりげなく差し入れて下さった若い女性スタッフの心遣いです。こう言うところに昭和を感じました。誉めて差し上げて下さい。会費千円では、あがりも少ないでしょう・・ボランティアの方、或いはスタッフに少しでも潤いを上げて下さい。いつもながら、片付けにも皆さん苦労されているようで・・・今度から全員で!!片付けたら如何でしょうか?肩書き抜きで。

投稿: 扇野要 | 2011年11月12日 (土) 05時45分

ご参加ありがとうございました!
おむすびにお味噌、じゃがいも、卵、佃煮…。
素朴なご飯が、最高にゼイタクなご馳走になるのは、外で大勢で食卓を囲む楽しさからでしょうか。手作りのおいしさも、大ご馳走でした。
スタッフへのお気づかいもありがとうございます。
“みんなで作る友の会まつり”にしてから皆で分担できるようになりましたが、動きやすくする工夫も更に必要ですね。

投稿: 昭和のくらし博物館 | 2011年11月13日 (日) 17時57分

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