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2011年12月26日 (月)

師走のにぎやかな大掃除

12月23日に、毎年恒例の“昔ながらの大掃除”を行いました。

畳こそ上げなかったものの敷きゴザを上げたため、まずは家財道具を庭に運び出すところからスタートです。
水洗いするために建具も全て外し、館内はがらんどうになりました。

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部屋の上から順にはたきをかけ、ガラス戸を洗い、障子を剥がし、箒で掃いて、畳を水拭きする。
文字にすると単純なようなものですが、ひとつひとつの作業に意味や手順、そしてコツがあり、参加した皆さんは、感心したりご存じの方は初めての方に教えたりして、皆で協力して進めていきました。
“手と頭を使う”ということを、普段しているようでいかにしていないか実感する瞬間でもあります。

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この日、お天気は良かったのですが師走らしい寒波が訪れて、皆さん冷たい手をこすりつつ…。
そんな中、お昼近くには館の裏手でもう一つのお楽しみが着々と進行中だったのでした。

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館長が、剥がした障子紙や使い古しの箒を竈にくべて、お昼のご飯をお釜で炊いています。
この竈は、これまでも館のイベントで何度も登場して大活躍の道具。
上手にすれば、一升のお米でもわずかマッチ1本で15分ほどで炊きあがってしまうのです。
そして、そのおいしさはまた格別。
ご飯のあまりのおいしさに感動して、博物館スタッフの一人はこの簡易竈を自宅用に買ってしまったほど。
もし電気が止まってしまったらどうなるか!?
ぜひ覚えたい技術ですね。

ホカホカに炊き上がったご飯をお茶碗によそって、皆でお昼ご飯!
おかずは持ち寄りだったのですが、煮物やお漬物、切り干し大根やポテトサラダ、そして自慢の郷土料理(秋田や茨城のもの!)など素朴で心のこもった食卓を大勢で囲み(ちゃぶ台をたたんで載せています)、年末を飛び越えてまるでお正月のような楽しいお昼ご飯になりました。
ご飯の最後のお楽しみ…お釜の底に残ったおこげにお醤油を少し垂らして握ったおにぎりは最高に美味!でした。

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お腹もふくれたところで、午後のメインイベント、障子貼りに手分けしてかかります。
館の障子は全部で16枚。
これを、初参加の方を中心に糊と刷毛を使って貼ってゆきました。
障子貼りは初めてという男性陣もチャレンジ。
皆さん、慣れてきた頃に全て貼り終わってしまうのが毎年惜しいところなのですよねぇ。

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これは何をしているところかおわかりですか?
穴の開いたところを修理…ではなく、手掛けを作っているところなのです。
これも単純なのですが、実はすごい技術!
台所とお茶の間の間の障子です。
博物館にいらっしゃった時にぜひご覧になってみてください。

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この他にも、畳を拭いたり、展示物を洗ったり。
建具を元に戻し、障子も全て貼り終え、火鉢に真新しい藁灰を入れ、拭き清めた神棚の大根締めを新しく取り替えて、大掃除が無事完了。
皆さんのおかげで、すっきり、清々しい“昭和の家”となりました。

この日集まって下さったのは、博物館の友の会の方やボランティアさん、元スタッフさん、そしてホームページなどのお知らせを見て「昔のご術を覚えたい」と、来てくださった方々。
下は1歳児(!)から、20代の学生さん、30代、40代、50代、60代、そして館長の70代までの総勢21名。
まるで大家族が実家に集まったような大掃除となりました。

最後は、これまた各自の持ち寄りや、参加はできないけれど…という方からの心づくしの差し入れのお菓子や甘酒で、ささやかなおつかれさま会をしました。
「すごく楽しかったです!」
という感想をお聞きして、ホッ。
皆さま本当におつかれさまでした。
そしてありがとうございました!

大掃除の形態は変わっても、それぞれのお宅に古くて新しい昭和の技術を持って帰っていただければ嬉しいです。

(こ)

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