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2013年1月

2013年1月19日 (土)

初めての羽釜炊きごはん

今年、お客さまをご招待して、ご飯を炊くイベントがありました。私は館長に教わりながら羽釜炊きのご飯を担当しました。初めての挑戦です。しかも炊くのは1.5升という大量のお米。升って言葉、一升瓶以外で聞いたの初めてです。
 まずはお米を砥いでお水をはった羽釜と、カマドを外に出して炊く用意をします。カマドの中に、丸めた新聞紙を底にして置き、薪を立て掛けるように置いて火をつけますが、このとき薪がわりに使ったのは、何とよしず。壊れてばらばらになったよしずを薪用に取っておいたのです。よしずは火を点けるとぶわっと大きく燃えます。燃え尽きるのも早いので、タイミングを見ながら少しずつ継ぎ足していきます。
 しばらくすると羽釜がしゅうしゅう、ぶつぶついい始めます。館長の指示でどんどん火を強くしていきます。カマドからはみ出るほどの大きな火。吹きこぼれたお湯が羽釜を伝いながらブシューッと煙を立てます。様子が急に派手になるので、ご飯が焦げやしないかやきもきするのですが、館長はぜんぜん平気そうです。
 しばらくすると羽釜が静かになってきます。その時を見計らって、館長がまだ明々と燃えている薪をがさっと引き出し、カマドの中に残っているのは熾火だけになります。「どうタイミングを見計らっているんですか?」と聞くと「お米がこのくらいになったらよ」と蓋をずらして見せてくれました。白い湯気の向こうに真っ白なご飯が光っています。まだ少しプチプチ言っているみたいです。さらに火をすべておとし、少し蒸らして完成です。

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 炊きたてはもちろん、冷めてもモチモチの美味しいご飯でした。驚いたのはご飯に火のいい匂いが移っていること。火の匂いってお腹がすく匂いですね。お客さまもとっても美味しいとご飯を召し上がっくださり、1.5升のご飯のお釜はあっという間に空っぽ。お釜についたご飯は水でふやかし、天日に干して「干し飯」として館に展示しています。

 今回、このとっておきの羽釜ご飯を使って、おにぎりを作るイベントが1月20日(日)、27日(日)に2日にわたって開催されます。題して「作ろう!究極のおにぎり!」。かまど炊きごはんの他に、大森海苔のふるさと館でお手製の海苔も作ります。
 おうちで作るおにぎりだって美味しいのですから、特別なご飯と海苔を使ってみんなでおにぎりを作ったら、どんなに美味しくなるでしょうか?!スタッフがやりたいと思っていたイベントがやっと実現するので本当に楽しみです!ぎりぎりまだ予約枠が空いています、ぜひご参加ください!(な)

申し込み先のお電話
03-5471-0333
(大森 海苔のふるさと館)

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いのちの不思議

博物館のところどころに生えている「かたばみ」に似た草。小さい小さい1株を根から採ってぐい飲みに挿し、ミシンの上に置いたのは去年の12月初め。
 ところがこの草はいつまでたってもしおれたり、枯れたりしません。それどころか日ごとに背丈をのばしていっています。水を替えるとき、あれ、また伸びたと気づいたことが何度か。さらにわかったことは、眠り草のように夕方になると葉を閉じ、朝になるとしだいに葉を開きます。そして日中は何事もなかったかのように葉をいっぱいに開いてお客さまを迎えます。
 いつの頃からか、スタッフの間には声援の気持ちが芽生え、毎日無事を確かめつつエールを送っています。小さないのちの不思議が窓辺にあります。来館された折にはこのがんばりやさんにも目をとめてやってください(ま)。

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2013年1月10日 (木)

半日だけの母娘

穏やかな冬日の午前中。ちりんちりんと鐘が鳴るので、受付に急ぎました。立っていたのは若い娘さんとお母さんの二人連れのお客さま。ところが、入館料を払われるのにどちらも互いに先を譲り合っていらっしゃるような趣です。そこで「初めて来てくださったのでしょうか」とお尋ねすると、お母さまとおぼしき方が、「そうなんです。そこでこちらの方と”くらしの~”って探していて一緒になって!」。あらっ、母娘さんではなかったのですか。すると「せっかくだからご一緒に見せてもらいましょうね」とお母さま。こちらの解説にもお二人仲良く耳を傾けてくださり、一緒に展示を観てまわられました。
 途中、茶の間からお二人の話声が聞こえます。お母さまのなつかしがられる声。静かに応じられる娘さんの声。遠のいたり近づいたり、話声が続きます。
 談話室でのお茶もご一緒です。お母さまならぬ年配の方は船橋から、娘さんは横浜からいらしてくださった大学生でした。笑顔のやわらかい娘さんです。母娘のようだと伝えると、「私の娘はもう30歳も過ぎているのに、こんないいお嬢さんと出会えて」とお母さま。
 でも、ご一緒に帰られる様子もまるで母娘のようでした(ま)。

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かわいい忘れ物

博物館の新年は5日から始まりました。初日はなんと、小さなお子さまもいれて50人.翌6日も49人と大盛況でした。その理由は、小学校3年生に出された「昔のくらしの道具を調べよう」という冬休みの宿題。来館者の大半はお母さんやご両親に伴われた小学3年生でした。皆、熱心に写真を撮ったり(研究・宿題のための見学では撮影を許可しています)、絵に描いたり、メモしたり。質問も飛び交います。
 一段落したとき、受付棟前の展示品の古いゴミ箱の上に、小さな青いリュックがぽつんとあるのに気がつきました。庭で羽子板をしている親子連れに尋ねると、その男の子のものではないとのこと。では忘れ物なのだ、と失礼してポケットや中をのぞかせてもらいました。すると内側のポケットに平仮名の名前がありました。もしかすると芳名帳にお名前があるかもしれないと確認すると、ありました、お父さんのお名前。住所も書かれています。早速104に問い合わせたものの、その住所での届出はありませんでした。
 いたし方なく、気がついて連絡をくださるのを待つことにしました。でもその日はご連絡がなかったので、休館日明けの8日にお預かりしている旨のはがきを出しました。

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 すると翌9日にお母さんから問い合わせのお電話が。はがきが着く前にいただいたお電話でした。お預かりしていることをお伝えすると、早速翌日引き取りに見えました。
 リュックを忘れたことに誰も気づかず、9日になってよそへ出かけようとして、水筒がないことに気づき、はてリュックは?となって初めて忘れたことに気づかれたのだそうです。小さな青いリュックはお母さんに抱かれて帰っていきました。よかった。

芳名帳への記帳は誰もがしてくださるわけではありませんが、このように住所がわかっていることで万一のご連絡を取ることもできます。面倒でもできるだけのご記帳をお願いしようと思ったことでした(ま)。

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2013年1月 9日 (水)

今年もよろしくお願いいたします

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明けましておめでとうございます。

 新年、博物館は5日(土)より開館しています。年末に行った「昔ながらの大掃除」で体験希望の方やボランティアの皆さんが貼ってくださった、清々しい真っ白な障子でお客さまをお迎えしています。今年は開館初日から、冬休みの宿題のための見学をする親子連れを中心に大勢のお客さまが訪ねてくださって、にぎやかな年明けとなりました。
 ミニギャラリーと談話室では、「楽しい 懐かしい 羽子板」展を開催中。大正、昭和に作られた羽子板は、伝統的な歌舞伎の絵柄から昭和モダンの少女たち、松竹少女歌劇団などのスターをテーマにしています。華やかな羽子板が100点以上もずらりと並び、見応え十分です。ぜひご覧いただければと思います。
 1月20日(日)、27(日)には、大森 海苔のふるさと館との共催で、自分で海苔づけした焼き海苔とかまど炊きご飯でおにぎりを作る「作ろう!究極のおにぎり!」を2週にわたり開催予定(予約受付中です)。詳細はHPのイベント案内をご覧ください。

 博物館は今年、開設14年目を迎えます。今年も多くの方の発見と交流の場となりますよう、皆さまに楽しんでいただける企画を続々お届けしていきます。皆さまのご来館を心よりお待ち申し上げております。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(こ)

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